本院高度救命救急センターで過去に人工呼吸管理を受けられた患者様・ご家族の皆様へ |
~平成24年3月から平成29年3月までに高度救命救急センターで人工呼吸管理を受けられた患者様の診療情報について,『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究へ使用させていただくことへのお願い~
|
過去の診療情報の使用目的について |
事故や急に発症した病気などにより全身状態が急激に悪化し,からだを維持するための十分な呼吸ができないような時,口から管を入れて,器械で呼吸を補助する治療方法(人工呼吸管理)が行われることがあります。
人工呼吸管理は,からだに必要な酸素や空気を送り込み,患者さんの呼吸する力を補うために重要です。しかし,人工呼吸管理の期間が長期に及ぶと,肺炎,呼吸をする筋肉をはじめとする全身の筋力の低下を招くこともあります。 こうしたことから,本院高度救命救急センターでは,人工呼吸管理を必要とする患者様に対し,人工呼吸が必要となった病気やケガの治療と並行して,できる限り早期に人工呼吸器を外せるよう慎重に管理・ケアを実施しております。 今回は,過去5年間の人工呼吸管理について評価することを目的に,実際に人工呼吸管理を必要とした日数等の診療情報を整理しています。得られた診療情報は,『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究の一部として使用させていただきます。
|
使用させていただく診療情報について |
使用させていただく診療情報は,国の定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従い,以下の点に特に留意して取り扱います。
なお,今回の診療情報の使用につきましては,「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づき,外部委員を交え,倫理的・科学的観点から審査を行う本学設置の大分大学医学部倫理委員会より承認を得ております(承認番号:1182)。
|
使用させていただく診療情報の保管・保存について |
使用させていただく診療情報は,施錠可能な場所に保管し,診療情報の処理・分析にあたっては特定の場所で行い,外部に持ち出さず,コンピュータ上にも残らないように処理します。
使用させていただく診療情報は,本学の定めるところにより論文発表後10年間保存し,その後診療情報の保管された電子媒体(USBやCDなど)は物理的に破壊し,紙ベースの資料はすべてシュレッダーにかけて廃棄します。
|
患者さんの費用負担等について |
『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究を実施するに当たって,患者さんの費用負担はありません。
|
利益相反について |
利益相反」とは,研究の結果に影響するような利害関係によって,特定の企業や個人の意向が研究の結果に影響することを指します。
『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究には,特定の企業からの資金は一切使用されませんので,利益相反が生じることはありません。
|
診療情報の提供について |
過去の診療情報をご提供いただくことは,『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究にご協力いただくことにつながります。
診療情報を提供するかしないか,『人工呼吸器離脱プロトコルの有効性の検証』をテーマとする研究にご協力いただけるかどうかは,患者様およびご家族の皆様ご自身の自由意思によります。 診療情報を使用してほしくない場合は,ご遠慮なくお申し出ください。診療情報を使用してほしくない意思を示された方の診療情報は使用いたしません。 情報を使用してほしくない意思を示された場合でも,患者様およびご家族の皆様の不利益になること,また本院における今後の患者様およびご家族の皆様への診療等に影響を及ぼすことは一切ありません。 なお,これらの研究成果は学術論文として発表することになりますが,発表後に参加拒否を表明された場合,すでに発表した論文の取り下げはできかねることをご承知おきください 診療情報を使用してほしくない場合,その他,診療情報の提供について質問などがありましたら,以下の連絡先、研究責任者までご遠慮なくご連絡ください。
|
【連絡先】大分大学医学部附属病院高度救命救急センター病棟医長 【研究責任者】大分大学大学院医学系研究科修士課程看護学専攻 【指導教員】大分大学医学部看護学科基盤看護学講座 |